2014年2月13日木曜日

強い決算を発表したソフトバンク株がなぜ暴落したのか


ソフトバンクは2月12日に2013年4~12月期決算を発表。

営業収益:4兆5617億円、前年同期比94%増
営業利益:9242億円、同46%増
純利益:4882億円、同58%増


大幅な増収増益で、過去最高を更新している。

一時益も含まれているが、内容を確認すると、それらの要因を除いても増収増益であることがわかる。

また、一時益の調整を考えれば、2015年3月期には、さらに2500億円程度の増益をすると宣言した。


実際、海外時間での外国人投資家の評価は高かった。


ところが、本日13日のソフトバンク株価は、前日比-276円、▲3.5%もの暴落となった。


どうやら、このブログにもその要因を探りにきている方がいらっしゃる様子なので、少し解説しておこう。





本日の株価の主要因は、アリババの株の評価への懸念だ。



中国に、オンラインゲームの巨人網絡集団(ジャイアント)という企業がある。

ここが、アリババの保有株を約1.99億ドルでファンドに売却すると発表したのだ。

ジャイアントの保有比率が不透明ではあるものの、2011年に投資したままであると仮定すると、ジャイアントの今回の売却のディールによるアリババの企業価値は約1280億ドルとなる。


現在、市場ではアリババの評価額が入り乱れているが、約1400億~1500億ドルあたりとみなす向きが多い。

当然、現在のソフトバンクの株価には、アリババの企業価値が反映されている。

従って、ジャイアントのディールの評価額がもし妥当であるとするならば、いままでのソフトバンクの株価は、アリババの分の企業価値を「織り込みすぎ」ということにある。


つまり、アリババの企業価値を約1400億~1500億ドルから、1280億ドルに評価を引き下げるのであれば、その分、ソフトバンクの株価もさげなくてはいけない、というロジックだ。


逆に言うと、アリババの企業価値が従前どおり約1400億~1500億ドルであるならば、本日のソフトバンクの下げは「市場の誤解」だったということになる。


<関連記事>

最近、軟調なソフトバンク株を考える ― 中国アリババの評価額、アナリストの分析は平均1530億ドル!(2014年2月5日付)

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2014年2月5日水曜日

最近、軟調なソフトバンク株を考える ― 中国アリババの評価額、アナリストの分析は平均1530億ドル!


ブルームバーグにこんな記事が流れている。

「Alibaba Valuation Avg. Est. $153b After Yahoo Earnings」
(現時点ではまだネットの記事にはなっていない模様)


参考までに引用しておこう。以下のような評価になっているそうだ。

Valuations by brokerage with date of last mention:
• Evercore: Cut 5% to $150b (Jan. 29)
• FBN: Cut to $145b from $160b (Jan. 28)
• Piper: $125b valuation (Jan. 28)
• Bernstein: ~$190b (Jan. 29)
• Cantor: YHOO valuation assumes $152.8b (Jan. 29)
• Goldman: $150b (Jan. 29)
• RBC: $150b (Confirmed Feb. 3)
• Pivotal $135b (Jan. 29)
• Susquehanna ~$160b (Jan. 29)
• Macquarie: Valuation may be $150b-$200b (Jan. 29)
***引用ここまで***


やはり、額としては凄まじく大きい。

これらのアリババの評価額よりも大きな時価総額の日本企業は、トヨタ自動車しかない、という規模感だ

いま一度、確認しておくが、ソフトバンクは、このアリババに36.7%出資している。

このとてつもないアリババの評価額の36.7%が、ソフトバンクの資産なのだ。



が、どうやら一部のアナリストが評価額を「減額」していることが、ここもとのソフトバンクの株にネガティブ材料のひとつになっているようだ。
 
 *その他は、Tモバイルに関する不透明感、財務悪化懸念など
   これらの材料に関しては、また別途、検証することにしよう



アリババの未来のポテンシャルを勘案すると、最近のアリババの評価額の減額修正でソフトバンク株が値下がりするのであれば、これは「市場の誤解」だ。

チャンスだろう




<関連記事>

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