2008年9月28日日曜日

ワコビアも消えるのか?

ブルームバーグのニュースより
ワコビア株が急落、S&L接収や安定化策難航で-合併交渉の報道も(2)
  9月26日(ブルームバーグ):米銀ワコビアの株価が急落。金融安定化策をめぐる交渉が暗礁に乗り上げたことに加え、S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシントン・ミューチュアルが当局に接収され、JPモルガン・チェースに預金や支店を買い取られたことを嫌気し、売りが膨らんだ。
ニューヨーク・タイムズ紙は、ワコビアがシティグループと初期段階の合併交渉に入っていると報じた。株価は前日比3.70ドル(27%)安の10 ドルちょうどで終えた。ウォールストリート・ジャーナル紙はウェルズ・ファーゴとスペインのサンタンデール銀行もワコビア買収を検討していると報じた。

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リーマンが破綻したせいで、「投資銀行のビジネスモデルが終わった」という論調をよく聞くようになった。また、ゴールドマンサックスやモルスタが銀行ビジネスを始めると報じられていることも、そのサポート材料になっているのだろう。モルスタが三菱UFJFGの資本をアテにしているのもそうなのかもしれない。商業銀行の安定性をバックにして、投資銀行ビジネスをしていくことが次の段階の金融のモデルになるのだろう。

ただ、商業銀行ならなんでもいいかというと、それも違うだろう。CDSのスプレッド水準でいけば、潰れたような水準の銀行はたくさん見受けられる。ストラクチャード商品の価格はまだ下がるだろうし、その類のものにガンガン投資していた銀行とくっついてもいいことはないだろう。体力がある銀行、つまり、邦銀が今後の世界経済のカギだ。

三菱UFJはモルスタ対する出資を9000億円なんてセコイこと言わないで、連結対象にするくらいの勝負すべきではないか?格付けは当然下がるだろうが、もはや格付け会社の意見なんて妄想なのだから、気にすることはないだろう。みんなが証券化商品に浮かれていたころに、冷静でいたのは、こういうところで勝負するためではないのか?グループ内での投資銀行ビジネスを一気に強化するチャンスだ。国内の貸出からあがってくる収益と、世界中の投資銀行ビジネスをリードすることができる可能性が高まっている。

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