2014年3月6日木曜日

<書評>一生食える「強み」のつくり方 by 堀場英雄





著者の経歴は、米国の大学院(原子核工学修士)→GE→BCG→起業、と非常に華やかだ。

しかし、著者は1978年生まれというところがポイントかもしれない。

1978年生まれということは、大学卒業が普通なら2001年あたり。

つまり、大学院に行き、2つの職場でサラリーマン、そして起業という4つのステージを10年ちょっとで経験してきた計算になる

つまり、比較的、短い期間で複数の経験をしていることを意味する。



この本の著者の主張はこうだ。

2.5年で身につく「プチスキル」をかしこく「かけ算」しよう
ビジネスの世界では長らく、習得に1万時間(10年)を要する「プロスキル」が重視されてきました。
しかし、会社もスキルも「突然死」しかねないこれからの時代には、2500時間(2.5年)という短時間で習得できる「プチスキル」が不可欠です。
本書では「プチスキル」の選び方を「戦う土俵(仕事)」「戦う武器(スキル)」に分けて説明したうえで、その学び方を3ステップで紹介、
具体的な事例を含めた試し方を学んでいきます。
そうして習得した「プチスキル」を複数かけ合わせることで、他のビジネスパーソンにはない「強み」を持った、「レア人材」になれるのです。



なるほど。

著者自身の経験と合致している。

これはその辺の自己啓発本とは違って説得力がある。

なにせ、本人がこの"「強み」のつくり方"成功例なのだから。





ところで、著者はどちらなのだろう?

自身があれこれ迷いながらの経験の結果、このような"「強み」のつくり方"を推奨するようになったのか。

それとも、戦略的にこのような短期間(プチスキル)×複数というキャリアを構築してきたのか。

柔らかいタッチの文章からは、前者のようにもみえるが、実際は戦略的だったように思えるのが、この著者の魅力である。





0 件のコメント: