約100億円。
今年9月満期の転換社債の返済資金を確保するのに、シャープは必死だ。
これで、サムスンにしてみれば、スマートフォンとテレビ用の液晶(LCD)の確保には困らない。
なにせ、シャープは工場の稼働率が低いので、サムスンがLCDを買ってくれるというのならばいくらでも用意するからだ。
もはや、スマートフォンもテレビも高級路線ではない。
あのiPhoneでさえも、廉価版がでるという噂だ。
そのようなスマートフォン、テレビ向けの液晶(LCD)では儲からないのだ。
サムスンはより利益が期待できる有機発光ダイオード(OLED)に経営資源を振り向けていくだろう。
LCDはシャープから安く買えばいい。
シャープは、100億円出資してもらう代わりに、今後、LCDを安値で提供し続けることになる。
転換社債の返済のために、できることは全てやらねばならないからだ。
資金が集まらねば倒産してしまう。
サムスンにとっての100億円は大きいのだろうか?
サムスンは手元に3兆2300億円もあるのだ。
サムスンは、その膨大な資金のうちのほんの一部を対価にして、より戦略的な経営に集中していってしまう。
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