23日、24日ととんでもない相場が続いている。
これは日本国債の10年金利のチャート。
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日本国債10年のティック・チャート |
22日の米国債がバーナンキをの発言を受け大きく金利上昇したこともあり、23日の日本の国債も一気に金利上昇してのスタートとなった。
このチャートではわかりづらいが、328回債は1.000%を記録している。
その後、大いにニュースになっているように、日本株の大幅下落をみながら、金利は低下。
このローソク足(日足)からもわかるように、値幅としては、非常に目立つ一日となった。
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日本国債10年金利の日足チャート |
ここで気になるのは、24日の解釈だ。
23日の海外では、欧州市場こそ、日本のショックを色濃く反映していたが(主要株式市場はだいたい2%程度のマイナス)、米国市場はなんとか値を保っていた。
それを受けた24日の日本市場は、こんな雰囲気だった。
23日の日本株の動きは「一時的な調整」だと割り切ったのだろう。
円安気味に推移していた為替も心理的サポートとし、株式マーケットは強くスタート。
例えば、日経平均の寄り付きは、前日比247円高(14731.75円)だ。
その後、高値では15000円も回復し、「一時的な調整」との見方は確信に変わったはずだ。
23日に大きく下落したのだから、買ってもいいのではないか、と考えた投資家も多かったのだろう。
そこに、またまた、ガツンと日経の先物に大きな売りが入った。
結局、安値では14000円を割れており、上下で約1000円。
再び、とんでもない値幅となっている。
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日経平均の日足チャート |
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アベノミクスで、初めて投資をするという人も多いのではないだろうか?
特に、自分がどの程度のリスク耐性(心理的、資産的に)なのかを、理解していない人が多いように見受けられる。
一本調子で上がってきた相場だけに、レバレッジのコントロールや銘柄選択など、十分なトレーニングをしていないのではないだろうか。
そのような人の人数と資金量を、正確に計測することは難しいが、膨大な量になっているだろう。
それが、恰好のエサになる。
ある程度の資金量のファンドが、売り崩しにきたのが23日、24日の相場だったのではないか。
初心者投資家がパンパンまでポジションをとってしまっているところで、ファンドは大口の売りをだし、初心者投資家が投げ売りさせられたところで、ファンドは買い戻す。
ファンドにとっては、実に美味しいトレード・チャンスだ。
23日に続き、24日も日経平均の値幅がこのように大きくなってしまった背景には、このような歪んだ構図が狙われたということだろう。
帝王ソロスが言っている。
「まず生き残れ!儲けるのはそれからだ」
ジョージ・ソロス
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