2013年5月19日日曜日

銀行は「特別」なのか?


古いふるいメモがでてきた。

1982年、ジェラルド・コリガンは「Are Banks special?」と世に問うた。

リーマン・ショックの約30年まえ。

彼はこのとき、銀行は「特別」な存在だと主張した。


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リーマン・ショックの経験を経て、ドット・フランクやらバーゼルⅢやら、銀行を「普通」の存在にするべく、おびただしい議論がなされてきた。

いよいよ欧州ではシニア債の毀損までもが、リアルな懸念にさえ、ありつつある。

これはコリガンの時代には想像もできなかったことだ。


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アベノミクスは、そのうち深刻な金利上昇を誘発するだろう。

そのとき、日本の金融機関の自己資本は簡単に吹っ飛ぶ。

日本の金融システムの危機は、リーマン・ショックどころではない大震災になるだろう。

そのとき、どうするのだろうか?

日本国債は時価会計の対象外にする?

なぜ?

銀行は「特別」だから??

もうじき、資本主義の信念が試されることになるだろう。




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