2013年5月14日火曜日

そういえば、欧州の銀行同盟はどうなっているのか?



ショイブレ独財務相が、英フィナンシャルタイムズ(FT)紙でこんな見解を提示している。



・ユーロ圏で単一の銀行破綻処理制度を発足させるためには欧州連合(EU)条約の改正が必要である

・ECB が14 年夏に監督機関としての新たな責務を引き継いだ段階で、「国家当局のネットワークを基にした清算機能」を先ず始動させるべき



これは、条約改正には数年単位での時間がかかってしまうことを意識したものと考えられる。

ただ、現在の欧州マーケットは景気が悪い中、「ドラギ・マジック」でなんとかバランスを保っているとの状況だ。

金融システムが壊れる恐れさえなければ、欧州債務危機もあそこまで大ごとにはならなかったはず。


もし、中国の景気悪化が加速した場合、ドイツへのダメージは非常に大きい。

中国のことを考えると、欧州の金融システムを守るためにも、銀行同盟はもっともっと急ぐべきではないだろうか。



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