2013年10月31日木曜日

米スプリントが黒字転換!ソフトバンクに好材料


ソフトバンク・グループの米スプリントが10月30日、第3四半期決算を発表した。

スプリントの第3四半期の純利益は黒字達成。純利益で3億8300万ドル確保した。

また、注目すべきはサービス解約者数とARPUだ。

サービス解約者数は36万人。

これは事前のアナリスト8人の予想平均37万1000人より良好な数字。


また、ARPU(契約ベースの加入者1人当たりの月額利用料金)は64.28ドル。

前四半期の64.20ドルから力強く増加している。

これのアナリストの予想平均は62.13ドル。


つまり、解約者数の良好で、既存客の単価も上がっている状態だ。

この決算を受けて、下図のように、スプリント株は爆騰。


なお、ソフトバンクは、このスプリント株の8割を保有している。





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2013年10月28日月曜日

amazon株の値動きには夢がある。



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こんな決算なのに、この値動き!







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2013年10月24日木曜日

2013年10月22日火曜日

笠井和彦さん、ご逝去


ソフトバンクの取締役、ソフトバンクホークスの社長として知られる笠井和彦さんは、

実は偉大なマーケットの巨人でもあった。



相場の世界が長い人は、かつての笠井さんのディールの伝説を聞いたことがあるだろう。

また、ソフトバンクに移ってからも、ボーダフォン買収時のファイナンスや、スプリント買収時の為替などで、素晴らしい相場観を披露されたとも聞く。



東洋経済に銀行時代の活躍を垣間見せる記事があったので紹介したい。

東洋経済の『ソフトバンク・笠井和彦氏の死を悼む』



謹んでお悔やみ申し上げます。


2013年10月21日月曜日

日経の『ヤフー、「無料革命」の正体 敵は楽天にあらず 』を考える


世間では、ヤフーの「無料革命」は楽天との戦争だとみられている。

それに対し、この記事 『ヤフー、「無料革命」の正体 敵は楽天にあらず 』は、新興勢力の分析も丁寧し、アナリストの見解も提示しながら、「新たな照準を、グーグルという巨人に合わせた」と結論づけている。


これ自体は、非常に読み応えのある記事だ。

しかし、果たして、「ヤフーが“関連”した流通総額は飛躍的に増える」ことが、この改革の肝なのだろうか?


この改革の当面のゴールはそれでいいのかもしれない。



ただ、もっと先にある本当の狙いは、あらゆるビジネスを有機的に結びつけることである、というのが当方の考えだ。




これまで、独自にビジネスを進めていた印象の強かったソフトバンク・グループだが、
ヤフー・ジャパンをポータルとして、ユーザーが容易にアクセスできるようになる絵なのではないか。

つまり、ヤフーの出店手数料がなくなる代わりに、それぞれの企業のビジネスの拡大を誘発するのだ。


ユーザーは手元のスマートフォンから、ヤフーを通じて、あらゆるサービス・商品に導かれていくのだろう。

そのとき、手元のスマートフォンは当然として、ヤフーには広告のビジネスが発生し、ソフトバンク・グループのサービスや商品に傾斜をかけて誘導していけば、各グループ会社の成長余力は格段に大きくなってくる。


そしてこの絵は、中国のアリババにも、アメリカのスプリントにも応用できよう。


こうなると、新たな照準はグーグルという巨人ですらない。

ネットもリアルもすべてを舞台とする革命だ。




ソフトバンクの時価総額は、現在8兆円台。

時価総額200兆円を目指す革命が始まっている。




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2013年10月17日木曜日

ファンドマネージャー調査

恒例のメリルリンチのファンドマネージャー調査をチェックしてみよう。

「グローバル機関投資家の日本株の配分状況は+30%(前月比+8%ポイント)」

「日本株専門家の日本株のバリュエーションに対しては割安との見方が継続」


ふむ。

割安とみていて、資金を移すきっかけに注目か。

とりあえず、消費税引き上げの決定に対する海外投資家の反応を警戒していたのだが、
現時点ではまだ大丈夫なようだ。

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2013年10月8日火曜日

アメリカ財政の長期見通しをチェックすると衝撃な数字もみえてくる

ここもとの相場のテーマはアメリカの予算とデット・シーリングだ。

デフォルトを回避するために、どこかで手を打つのだろう、というのが現在のコンセンサスではないだろうか。

ただし、本質的に、アメリカの財政の強さをチェックしておくことも有意義だ。

例えば、これ。

米議会予算局による財政の長期見通し

P86に衝撃的なグラフが掲載されている。







米国債は現在はAAA。

だから、今回の予算の話も、政治の駆け引きだと思って、眺めていられる。

しかし、実は、このグラフのように、長い目でみたときには、アメリカの財政にかなりのストレスがかかる。

強制削減などを実施できなかった場合には、2038年にアメリカの公的債務はGDP比で、190%まで悪化する。


パーティはいつまでも続くわけではない。



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世界最大の通貨ヘッジファンドが清算へ


ブルームバーグにこんな記事がでている。

テイラー氏のFXコンセプツ、ファンド清算と人員整理に着手

数年前までは、かなり勢いがあったファンドだ。


ところで、通貨というのは難しい投資対象だと感じる。

企業の株式や債券に投資するのであれば、その企業が生み出すキャッシュフローを
分析していけばよい。

一方、通貨という投資対象は、単にある国とある国の通貨の価値の比率の問題だ。

企業活動のような、価値を生み出す動きが背景にあるわけではない。


そういう意味で、FXで勝ち続けるのと、株式投資で勝ち続けるのは、

まったく違うスキルであり、特にディーリングが重要なのだろう。





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2013年10月3日木曜日

ソフトバンクの時価総額が三菱UFJを超えそう


ブルームバーグでこんなチャートが紹介されている。




出所:ブルームバーグ「SoftBank to Pass MUFG as Japan’s No. 2 Company: Chart of the Day」



三菱UFJといえば、日本を代表する大企業のイメージ。

実際、トヨタに次いで、時価総額が大きい。

そんな中、ソフトバンクの時価総額は三菱UFJを超える勢いだ。

夢のある企業だなぁ。

PIMCOの債券王ビル・グロス、自爆のおそれ?



9月もPIMCOからは資金流出らしい。

PIMCO旗艦ファンド:9月は54億ドルの資金流出

ここもと、米国債の金利は低下しつつあるし、逃げ遅れた人にとってはチャンスだろう。





PIMCOの債券王ビル・グロスは最近、こんな見解も提示もしている。

「市場は米金融当局が最終的に利上げを開始する時期を誤って織り込んでおり、そうした状況から利益を得られるような債券を購入すべきだ」

「ただ1つだけ信用したいというのであれば、それは量的緩和策が終了し政策金利が焦点となった後、フェデラルファンド(FF)金利は予想より低い水準で極めて長期間据え置かれるということだ」

「市場や金融当局は現在、FF金利が2015 年遅くまでに
1%上昇し、16 年12 月までにさらに1%上がると予想している。だが、そうはならないと見込むべきだ」」




では、債券王はどんな債券でリターンをあげていくつもりなのだろうか。

それについては、こんなヒントを提示している。

・当局が債券購入の縮小を開始した後は政策手段として次第にフォワードガイダンス(時間軸政策)に焦点を合わせるようになることから、投資家は期間が短めの米国債や米インフレ連動債(TIPS)などを購入すべきだと指摘。

・期間が長めの米国債は避けるよう勧めた。


この点については賛成である。


しかし、これの意味するところは、米国の債券のドル建て期待リターンは過去数年と比べて、大幅に落ちるということだ。

残念ながら、PIMCOの債券王ビル・グロスは、自爆しているおそれが高い。