世間では、ヤフーの「無料革命」は楽天との戦争だとみられている。
それに対し、この記事 『ヤフー、「無料革命」の正体 敵は楽天にあらず 』は、新興勢力の分析も丁寧し、アナリストの見解も提示しながら、「新たな照準を、グーグルという巨人に合わせた」と結論づけている。
これ自体は、非常に読み応えのある記事だ。
しかし、果たして、「ヤフーが“関連”した流通総額は飛躍的に増える」ことが、この改革の肝なのだろうか?
この改革の当面のゴールはそれでいいのかもしれない。
ただ、もっと先にある本当の狙いは、あらゆるビジネスを有機的に結びつけることである、というのが当方の考えだ。
これまで、独自にビジネスを進めていた印象の強かったソフトバンク・グループだが、
ヤフー・ジャパンをポータルとして、ユーザーが容易にアクセスできるようになる絵なのではないか。
つまり、ヤフーの出店手数料がなくなる代わりに、それぞれの企業のビジネスの拡大を誘発するのだ。
ユーザーは手元のスマートフォンから、ヤフーを通じて、あらゆるサービス・商品に導かれていくのだろう。
そのとき、手元のスマートフォンは当然として、ヤフーには広告のビジネスが発生し、ソフトバンク・グループのサービスや商品に傾斜をかけて誘導していけば、各グループ会社の成長余力は格段に大きくなってくる。
そしてこの絵は、中国のアリババにも、アメリカのスプリントにも応用できよう。
こうなると、新たな照準はグーグルという巨人ですらない。
ネットもリアルもすべてを舞台とする革命だ。
ソフトバンクの時価総額は、現在8兆円台。
時価総額200兆円を目指す革命が始まっている。
ソフトバンク 新30年ビジョン制作委員会
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