相場師のボヤキ: アベノミクスに、なぜ売りから入ったのか？

2015年8月23日日曜日

アベノミクスに、なぜ売りから入ったのか？

「運良く賭けに勝って損益トントンにできたときには、個人は投資の手じまいに動く。長い間低迷していた株式相場が反転上昇すると、塩漬けしていた株の含み損がなくなり個人投資家が一斉に株を売る「やれやれの売り」が見られるのもそのためだ。アベノミクスが始まった2012年末以降、個人投資家はほぼ一貫して株売りに動いた。」

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ブラックスワン　不確実性とリスクの本質

白い白鳥を何羽見ようと、すべての白鳥は白いと推論することはできない。一方、黒い白鳥を一羽でも見かければ、その推論を棄却するのに十分である。
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「まさに有り得ないことが現実になる市場と対峙して」
当時は、ディーリング・ルームに居ました。サブプライムショックが勃発して以降、あらゆる商品が「有り得ない」値動きをみせ、我々は「こんな値段は馬鹿げている」と何度も何度も口にしてきました。そして、なぜかこの本の中では、我々がディーリングルームで議論してきた内容がそのまま語られているのです。我々がなぜ誤ってしまったのか？まさに黒い白鳥の存在を想像できなかったからでしょう。しかし、眼前に黒い白鳥が本当に現れたのが、この数年の世界金融危機における現実だったのではないでしょうか。

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