2008年10月8日水曜日

米金融安定化法案が成立しても株が下がるのはなぜか?

*10月6日の深夜に友人向けに書いた内容です。

巷では、その法案の実効性についての議論が盛んだ。  

あまりうまくワークしなさそうだから、 金曜のNY株は下げたのだ、という主張が 

今日は多かったように思われる。  

資産の買取価格を高くすると政府(国民)の負担が増すし、

価格を安くすると金融機関は損失が大きくなるので、 売ってこない。

だからなかなか処理が進まないのだと・・・・ 

一理あるだろう。

ただ、個人的にはもっと重要なポイントが2点あると 考えている。

①SECが8日から株の空売り規制を解除すると発表したこと  

 これで、先行き株が下がると思っている筋は、  

 空売りができるようになれば、ガツンガツンと  

 下げが加速すると読んで、保有している株を売っている。

②資金化ニーズ  

 LIBORが吹っ飛んでいることからもわかるように、  

 手元にお金がない人が増えている。  

 以前なら、資金を調達して、それを投資に向かわせていたが、  

 それができない。  

 逆に、返さなくてはいけないお金があるものだから、  

 とりあえず売れそうなものは売っていかざるをえない。  

 この売れそうなものというのがキモで、  

 このご時世に買ってもらえそうなものといえば、  

 安心そうな優良そうなものだけだ。  

 だから、信用懸念なんてないものまで売り込まれる。  

 外国人株主が多い大型株なんて、これで値を下げているのでしょう。

 あー、、、NYダウはとうとう1万ドル割れちゃった、、、

 VIX指数が51।24ポイント。これ過去最悪だよね??

 米債は15毛ヅヨ。

 まあ、これで米債が売り込まれると本当にクラッシュだわなぁ。

 中国が米国を支配するチャンスではあるけど・・・

 本当はこういう局面が逆張り的にリスクをとるチャンスなんだけど、

  人より1歩先まで行ってしまうと血まみれになるもの。

 人より半歩先にでるタイミングを見定めなくてはいけない。

 自分が買った直後から、みんなが買いたくなるような 微妙なタイミングはいつなのか?

 ナイフが落ちきるのはあと少し先だろう。


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