2013年2月28日木曜日

実は日経平均、月足で7連騰だった




今週はイタリアの選挙でボラティリティの高い相場展開であった。

ただ、月次でみると日経平均はしっかりと上昇。

なんと、月足で7ヶ月連続の上昇だ。

このチャートでみると昨年秋は上昇幅が小さいこともあり、こんなに長い期間の記録になっていたとはイメージしがたい。

ただ、事実は事実。

これより長いのは直近だと、小泉政権時の05年5月から06年1月の9ヶ月連続というのが記録だ。

たしかに、このときの大相場はすごかった。

この記録を超えるとしたら、目先のストーリーとしては、イタリアの政局が落ち着いて、アメリカが政府支出をなんとかし、日銀が画期的な緩和策を発表するという場合か。


うーむ。。。。


2013年2月26日火曜日

ファンド勢の関心は円からシフト?


ここもと円の値動きが非常に激しくなっている。

特に本日のイタリアの政局を発端とする値動きは大きい。




この背景として、ファンドの関心が円から他の通貨に移っているとみている。

日本の個人の円売りフローは旺盛にみえるが、円安を加速させるような材料は数が少なくなってきている。

政治家が口先で水準を示すことはG7、G20以降難しくなってきているし、日銀人事も顔がみえてきてしまったため、新たな材料になりにくい。

つまり、期間あたりの収益性で考えると、円売りのポジションは効率が悪い可能性が高いのだ。

じっくりと中長期的な円安を予想する資金も相応にあるだろうが、やはり、ファンドは目先の材料があるところで勝負するもの。


そういう意味で、足元では、ファンド勢による円売りポジションのアンワインド(=円高要因)と日本の個人の円売りフローの綱引きだと考えられる。

後者の日本の個人フローはFXによる部分も大きく、これは急激すぎ、かつ大きな円高方向への水準訂正が起きると、ますます円高を加速させかねないので注意だ。
もう2円くらい円高方向へいくと危ないという雰囲気か。



なお、ファンド勢はGBPUSDに新たな賭場をみいだしていると予想。

これはまた後ほどアップすることとしたい。

2013年2月25日月曜日

資産運用における2015年問題とは何か?


資産運用における2015年問題とは何か?

団塊の世代のリタイアによる資金フローの変化だ。



団塊の世代とは一般的には1947年から1949年に生まれた人々で、現在は700万人弱いると推定されている。

この人々は2015年に65才以上となる。



65才になると何があるのか。

65才になると、公的年金の完全受給資格を得ることができる。

つまり、規模の大きなかたまりの層の生活スタイルが、勤労モードからリタイア・モードに変わろうとしているのだ。

これは資金フローが大きく変わることを意味する。


投資家はこれに備えたポートフォリオを組んでおくことが求められる。

2013年2月18日月曜日

今後の資産運用では、日本版ISAを有効活用すべき


今後の資産運用を考える際に、日本版ISAを有効活用することが肝心だと考えている。

このような制度の歪みを利用することは、単純に相場をあてにいくよりも有利な運用といえる。





現時点ではまだ流動的な点もあるし、変更もあるだろうが、現時点での整理をすることとする。


・2014 年1 月スタートの予定

・新たな制度により、最大元本500 万円の上場株式と株式投信の譲渡益と配当が非課税となる。


・1 年につき一人100 万円が上限となる。これを5 年間にわたり蓄積でき、合計500 万円を非課税枠とすることができる。

・それぞれの有効期間は5 年間で、2014 年から2023 年のスタートまで10 年間投資が開始でき、2027 年に終了する。


・自民党の税制改正大綱においては、少額投資非課税制度と一般的な配当と譲渡益に対する税率の10%から20%への上昇を含む。つまり、通常の運用と比べたときのISAの有利さはより際立つことになる。


・この「1 年100 万円」は「枠」ではない。つまり、一度売却や解約をするとその年には使うことができない。つまり、強烈な買い上げのフローが想像される




・現在保有する資産を移すことはできない(新規投資のみ)。つまり、ISAは新規の投資を促す可能性が高いので、制度面では不利ではあるが、既存の運用で先にポジションをつくっておくという戦略も考えられる。








2013年2月14日木曜日

グローバルファンドマネージャー調査の結果は?

メリルリンチのグローバルファンドマネージャー調査が発表された。

2月の調査でも、強気派が優勢らしい。

また、次に発生するマクロのイベントとしては、「米国債の格下げ」や「スペインの救済」といったおなじみの項目よりも、「1ドル=100円」を挙げる機関投資家のほうが多いそうだ。


日本のファンドマネージャーのみへのアンケートではないところがポイントだろう。

スペインの自力再建なんていまのマクロ経済を考えると、かなり難しいはず。

つまり、なんらかの格好で「スペインの救済」がなされるというのが、一般的な見方だ。

しかし、いまやそれよりも、「1ドル=100円」のほうが予想としては票を集めている。

円安への備えはしておいたほうがいい。

2013年2月13日水曜日

アベノミクスについて、欧米から理解??

12日は朝一のブレイナードさまのこのコメントで一気に円売り優勢。

05:15 12Feb13 BRAINARD SAYS U.S. SUPPORTS JAPAN'S EFFORTS TO REINVIGORATE GROWTH, END DEFLATION(日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置 を支持)



その後、警戒されていたG7の緊急共同声明は19:00にはでていたが、特段、材料視されるようなものではなかった。


ところが、こんなヘッドラインが。


22:58 G-7 OFFICIAL SAYS THE G-7 STATEMENT WAS MISINTERPRETED.
STATEMENT SIGNALED CONCERN ABOUT EXCESS YEN MOVES


これでまたまた一気に円買いフローへ。



13日の日本のニュースだと、為替に関しては欧米からの理解がなされていると報じられている。

***ここから引用****

安倍政権の経済政策=「アベノミクス」について、欧米から理解を示す声が相次いでいます。日本が為替操作をしているとの見方を否定することで、通貨安競争を回避する狙いがあるものとみられます。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_35188

***ここまで引用***


このG-7 OFFICIALの発言なんか、明らかに反対意見だろう。

このような状況で、「欧米から理解を示す声が相次ぐ」と解説される状況って、妙な圧力でもかかっているのだろうか??


カナダ中銀カーニー総裁は「G20 で円について協議する公算は大きい」と発言しているわけだし、G20に向けて、警戒していたほうがいいだろう。





2013年2月6日水曜日

白川総裁の辞意


昨晩、白川総裁の辞意表明が報道されると円売りが強まった。

もうすぐ任期満了とはいえ、白川総裁がいるうちは無茶苦茶なことにはならないという信認があったように思われる。

昨日はその意味での信認が崩れたことが円売りを誘発したのではないか。



一般的な見方では、金融緩和により積極的な総裁の登板が早まることを織り込んだ円売りだと解釈されるのだろうが。


円の下落に対する資産防衛を強化しなくてはいけない。





2013年2月5日火曜日

相場への迷い?


昨晩のNYの調整をどう解釈するか。

ラホイの不正献金疑惑などが売りの材料としては説明されている。

しかし、こんなもの、かなり前から知られているネタだ。



いろいろな相場が節目を超えてきている。

このような局面では、もっともらしい懸念材料に注目し、

相場から降りたくなるものだ。



そういう筋のマネーが抜けてくれたほうが、相場には腰が入ってくるもの。

ヘルシーな調整は歓迎したい。