ソフトバンクは2月12日に2013年4~12月期決算を発表。
営業収益:4兆5617億円、前年同期比94%増
営業利益:9242億円、同46%増
純利益:4882億円、同58%増
大幅な増収増益で、過去最高を更新している。
一時益も含まれているが、内容を確認すると、それらの要因を除いても増収増益であることがわかる。
また、一時益の調整を考えれば、2015年3月期には、さらに2500億円程度の増益をすると宣言した。
実際、海外時間での外国人投資家の評価は高かった。
ところが、本日13日のソフトバンク株価は、前日比-276円、▲3.5%もの暴落となった。
どうやら、このブログにもその要因を探りにきている方がいらっしゃる様子なので、少し解説しておこう。
本日の株価の主要因は、アリババの株の評価への懸念だ。
中国に、オンラインゲームの巨人網絡集団(ジャイアント)という企業がある。
ここが、アリババの保有株を約1.99億ドルでファンドに売却すると発表したのだ。
ジャイアントの保有比率が不透明ではあるものの、2011年に投資したままであると仮定すると、ジャイアントの今回の売却のディールによるアリババの企業価値は約1280億ドルとなる。
現在、市場ではアリババの評価額が入り乱れているが、約1400億~1500億ドルあたりとみなす向きが多い。
当然、現在のソフトバンクの株価には、アリババの企業価値が反映されている。
従って、ジャイアントのディールの評価額がもし妥当であるとするならば、いままでのソフトバンクの株価は、アリババの分の企業価値を「織り込みすぎ」ということにある。
つまり、アリババの企業価値を約1400億~1500億ドルから、1280億ドルに評価を引き下げるのであれば、その分、ソフトバンクの株価もさげなくてはいけない、というロジックだ。
逆に言うと、アリババの企業価値が従前どおり約1400億~1500億ドルであるならば、本日のソフトバンクの下げは「市場の誤解」だったということになる。
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