おそらく、今日、明日のニュースでは、アベノミクスの成果として、2013年の日経平均の上昇率に関するコメントが散見されることになるだろう。
2013年の日経平均上昇率は57%。なんと41年ぶりの大きさだ。
もうバラ色なのか?
きちんとチャートでみてみよう。
80年代後半は完全にバブルだったとしても、資産運用の観点からは、70年代半ば~80年第半ばまでのような市場環境が「やりやすい」相場だ。
釈迦に説法だろうが、資産運用においては少しづつでもプラスの成果が続くことが望ましい。
近年のように、プラスとマイナスが交互する相場は、複利効果の面で、結局、資産を大きく増やすことが難しい。
2013年、例えば、日本株の運用においては上記のように素晴らしい相場だったわけだが、今後、どうしたらよいのだろうか。
もはや運用しないことがリスクである。
このまま行けば、消費税引き上げと円安による輸入物価上昇で、実態としての生活は貧しくなっていくことだろう。
しかし、2013年のような年は、まさに奇跡だ。
2013年のような相場が続くと考えるのは、あまりにもナイーブだ。
リスクを考慮しながら、リスクをテイクしていくことが大切だ。
当方では、2014年の重要なポイントは以下2点だと考える。
1.円のリスクをヘッジ
2.日本株全体ではなく、個別銘柄を選別的に購入
1について
ここまで円安になった中で、抵抗感があるだろうが、生活基盤を守るという意味で、一定程度の円ショートのポジションをとるべきだろう。
特に、来年、日銀による追加の金融緩和を視野に入れながら、また、アメリカの一段の復活を想定し、円ショートのポジションを有しておくべきだ。
2について
2013年は、日経平均構成銘柄のうち96%に相当する216銘柄が上昇したそうだ。
これには割安すぎたものの再評価という意味合いが強かった。
しかし、割安修正が一定程度完了したいま、日本株なら、なんでもかんでも上がるという相場はもう続かない。
特に、NISA時代においては、これまでと違う動きが警戒される。
ご興味あれば、こちらもご覧だくさい。
→NISA時代に勝利するための銘柄選択
これらのポイントが、複利で資産を増やしていくのに重要となるだろう。
まとめると、2014年は、引き続き「ブル」で資産運用していくべきだが、リスクを考慮しながら、リスクをテイクしていくことが大切だ。
山崎 元
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