当方では、日銀の異次元の金融緩和に関して、非常に心配している立場だ。
この数か月の円安は、一定程度の弊害は認められるものの、
フェアに評価して、円安による日本株を誘発できたとみてよいだろう。
しかし、今後、日銀のバランスシート上での日本国債でどんどん増えていくことを
非常に懸念している。
日銀のバランスシートの質の悪化は、結果として円の価値を下落につながる。
円の価値の下落が一定程度で収まればよいが、リスクがあることを認めざるをえない。
みずほ証券の上野チーフマーケットエコノミストは、当方でも非常に信頼しているエコノミストである。
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彼が『いつまで「量的・質的金融緩和」は続くのか? ~ 重要なのは「人」の交代』というレポートの中で、鋭い指摘をしているので紹介したい。
****ここから引用****
黒田総裁は時期尚早の金融緩和停止や金融引き締めには、きわめて慎重な姿勢をとり続ける可能性が高い。
利上げが5年間回避されるだけでなく、「量的・質的金融緩和」についても5年間の任期中、このまま淡々と続けられる可能性も否定できない。
その場合、13年末に200兆円、14年末に270兆円という見通しを日銀が示しているマネタリーベースは拡大を続け、年間70兆円の上積みペースが維持される場合には17年末に480兆円に達する計算になる。
この数字は今年7-9月期の名目GDPである482兆9,859億円と、ほぼ等しい。
****ここまで引用****
これのバランスシートが現実になるときの、「円」は「信認」を維持できるのだろうか?
当方では、ここもと円安が急に進行しているものの、一定程度の外貨建てポジションを保有しておくことが、資産運用において、非常に重要だと判断している。
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