2009年7月19日日曜日

不況下で女性が働くこと




今回、表紙に大きく掲げているのは「金持ち家族、貧乏家族」。プレジデントが何回かに一度、繰り返し採り上げるテーマだ。その中でも注目したいのが、(1)「なぜ、20代高学歴女子は専業主婦狙いなのか」、(2)「専業主婦を集金マシンに変えるコツ」という2つの記事だ(ともに極端なケースではあるだろうが)。

(1)によれば、今の20代の女性は「自分が輝くための仕事すらもういらない、仕事をしなくてもいい男と結婚したい」そうだ。高学歴は彼女らにとっての無駄であり、「高校生のころもっと遊んで女子大とかにいくべき」らしい。「専業主婦としてのんびり子育てすることこそが女のステータス」と述べられている(すごく偏った考え方のような気もするが・・・)。

一方、(2)では結婚している家庭を想定し、男性の雇用環境も厳しいなか、女性が働きに出ることのメリットを強調し、「仕事ぶりを認め、褒めて、愚痴を聞く」というコツを伝授している。しかしながら、最後に「妻が仕事を持つと夫婦の力関係が変わる」とも指摘。やや長いが引用しておこう。「そこに気づかずにこれまで通りの関係を続けているとギクシャクしてくる。妻の資力が高まれば、家計の戦力になるが、間違うと暴走してモンスター化する恐れもある。経済力は発言力、時には破壊力にもつながると心得るべきだ」。

女性はステータスとして専業主婦を望み、男性は家計のリスクヘッジのために女性が働きに出ることを考える。しかし、場合によっては、モンスター化する恐れも。難しい時代である。

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