2009年7月29日水曜日

転職と金融業界についてアレコレ考えていること

バイサイドでファンドマネージャーをすることにしました。


まあ、いろんな理由があるわけですが、こんな感じで考えています。


○証券会社で数年働き、その間、アナリストとディーラーをやってきました。
 すごく楽しかったのですが、このビジネスはこの先、いったん
 発展にブレーキがかかるのではないかと考えています。
 
 特に、デリバティブの世界の人間の感覚からすると、
 今後の規制強化の影響はかなり深刻になると思っています。
 
 おそらくはキャピタルへの要求が劇的に高まると考えています。
 その結果、投資銀行、もしくは証券会社というビジネスモデル自体が
 縮小せざるを得ないのではないでしょうか。


○真にアクティブプレイヤーと呼べる投資家は、実はとても少ない。
 サブプライム危機以降の流動性の低下の原因のひとつに
 アクティブプレイヤーが損を抱えすぎて動きが鈍くなったことが考えられます。
 
 逆に言うと、日本市場が
 再び盛り上がっていくとするならば、これからの数ヶ月、
 アクティブプレイヤーの環境は激変しなくてはいけないはず。
 
 これは非常にやりがいがあると思われます。


○こうした環境下、複数のバイサイドからずっと誘われていたことも背景にあります。
 
 いままでの証券会社にいたら、おそらく、特に不満もなく、
 "あえて誤解をおそれず言えば"
 自分のペースの範囲内で仕事をしていくことは可能だっただろうし、
 わざわざ新しいことにチャレンジするよりも、ずっと楽チンだったとも思います。

 しかし、この人員整理の嵐のなか、それでも自分のことを誘ってくれる投資家が
 いるというのは、とても幸運なことであるし、
 強い縁があるのではないかと考えるようになりました。
 
 こういうとき、あえてリスクテイクするのがワタクシの性分でもあります。
 


これらが今回の決断に至った理由です。
近況としては、もういままでの証券会社には出社していないのですが、
すでにこれから勤めるバイサイドとの打ち合わせが始まっています・・・


最初だけかもしれませんが、なんとなくファンドマネジャー兼コンサルタントの
雰囲気もあります。

つまり、このご時世に、そのバイサイドにとっては増員なわけであり、
ワタクシがいなくても日常の業務は進行できるわけです。

そんななか、どんな風にビジネスをやっていくか?というところから
考えていくことができそうなのです。


日本市場はかつてのように繁栄できるのでしょうか?

日本市場の発展のために貢献していきたいものです。

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