2009年8月14日金曜日
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2 「勉強」と「仕事」はどこでつながるのか
前作は勉強を「教科」や「科目」の単位で捉え、それがいかに役立つかという点を論じたもの。一方、今回は、大きな意味での「勉強」と、「自己実現」という意味での「仕事」の関係に対して、著名人の考えをまとめている。大きなテーマであることもあり、前作のような「目から鱗」という部分はなかったが、「仕事」に対してどう向き合っていくか、また、それは勉強をしていた16歳のときとどのような関係にあるのかについて考えることができる構成になっているといえよう。「すべての16歳と、かつて16歳だった大人たちに贈る特別講義」なわけだが、後者の立場からの読後感を述べてみたい。
1)ジャズシンガーの綾戸智恵さんの部分は、よく知られたキャラによる期待通り、元気がでる内容。現在の16歳にもお勧め。また、親と子の関係についても、ぜひ悩める16歳に読んでほしい。
2)サイゼリヤの正垣泰彦さんの「一の中に十を知る」というメッセージは一読の価値あり。ビジネスマンにこそ有益な内容だった。
3)渋滞学の西成活裕さんの我が道を行く生き方は、親子で意見交換するには良い材料。
4)日産GT-Rの水野和敏さんのプロ論は16歳にとっても、大人にとっても豊かなメッセージになるでしょう。何度も読み返してしまいました。特に、チームのリーダーを担いながらも、運営について悩んでいるビジネスマンには必読です。
5)若手映画監督の李相白さんは、とても静かな文体かつ控えめな表現なのですが、実はリーダーシップ論として非常に面白い指摘をしているのでお勧めです。
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