ここのところ、自分のペースで生活しているので、
自然と音楽を聴く時間が増えている。
そんななか気に入っているのがRound Midnight。
Thelonious Monkの名曲だ。
いま、かけてるのはJoe HendersonとCharlie Hadenが演奏しているやつ。
1989年の「The Montreal Tapes」というアルバムに収録されている。
狂った世界と、幻想的な静寂の間を自由に行き来するCharlie Hadenというベーシストには
初めて聞いた時、つまり、たぶん僕が18歳のころから、これまでずっと心を奪われている。
そのCharlie Hadenをして、「ミュージシャンとしても人間としても、彼は百万人にひとりの類稀な存在だった」と言わしめるJoe Henderson。
サックスの独奏から始まるメロディの最初の数小節で、そのエロティシズムが充満する。
そして、やや暴れた音色を聞かせたあと、観衆の拍手がなされ、
静かに、Charlie Hadenが奏でるベースが入ってくる。
このアルバムの一番美しい瞬間だと感じる。
一度、聴きだすと、なかなかやめられない危険な曲だといえよう。
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