時事通信から**********
【ニューヨーク時事】
公的管理下にある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のベンモシェ社長兼最高経営責任者(CEO)の2009年分の報酬が最大で1050万ドル(約10億円)に決まった。同社が17日、米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかにした。
金融危機以降にAIGを率いたリディ前CEOの年間報酬はわずか1ドルでボーナスも返上。同社が政府支援から抜け出せない現状で、新CEOに対して、前任の1000万倍超の報酬を支給することに世論の反発も予想される。
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たぶん、これを読んだら、「高すぎる」とか
「国営のくせに!」とか「税金だろ?」とかいう意見がでてくるのだろう。
この記事自体、ちょっとあおり気味の文体だし。
一方で、反論としては、
「能力があればいいのでは?」とか「ほかの企業のCEOも多いし」という
感じだろうか。
ここで考慮しなくてはいけないと思うのは、
このような様々な利権が絡む企業の経営者になることの
物理的な危険の対価だ。
ちょっと舵取りを間違えば、政治団体やマフィアやもしかしたら
保険の加入者から、暴力を加えられることもあるかもしれない。
身代金目当てで家族に危険が及ぶかもしれない。
そういうことを考えると、それを回避するためのコストや
心理的苦痛のコストも生じるだろう。
例えば、自分の娘には絶対に危険が及ばないようにするために、
24時間体制で護衛をつけるとなれば、ひどく高くつくだろうし。
きっとほかの企業でも上手く経営できるであろう人物に
そういう追加の負担を生じさせる企業の経営をさせるのだから、
それなりの報酬が必要なのは仕方がないと思うなぁ。
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