2009年8月18日火曜日

年間報酬10億円は高すぎるのか?

時事通信から**********

【ニューヨーク時事】

公的管理下にある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のベンモシェ社長兼最高経営責任者(CEO)の2009年分の報酬が最大で1050万ドル(約10億円)に決まった。同社が17日、米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかにした。

金融危機以降にAIGを率いたリディ前CEOの年間報酬はわずか1ドルでボーナスも返上。同社が政府支援から抜け出せない現状で、新CEOに対して、前任の1000万倍超の報酬を支給することに世論の反発も予想される。 

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たぶん、これを読んだら、「高すぎる」とか

「国営のくせに!」とか「税金だろ?」とかいう意見がでてくるのだろう。

この記事自体、ちょっとあおり気味の文体だし。


一方で、反論としては、

「能力があればいいのでは?」とか「ほかの企業のCEOも多いし」という

感じだろうか。


ここで考慮しなくてはいけないと思うのは、

このような様々な利権が絡む企業の経営者になることの

物理的な危険の対価だ。


ちょっと舵取りを間違えば、政治団体やマフィアやもしかしたら

保険の加入者から、暴力を加えられることもあるかもしれない。

身代金目当てで家族に危険が及ぶかもしれない。


そういうことを考えると、それを回避するためのコストや

心理的苦痛のコストも生じるだろう。


例えば、自分の娘には絶対に危険が及ばないようにするために、

24時間体制で護衛をつけるとなれば、ひどく高くつくだろうし。


きっとほかの企業でも上手く経営できるであろう人物に

そういう追加の負担を生じさせる企業の経営をさせるのだから、

それなりの報酬が必要なのは仕方がないと思うなぁ。

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