2012年11月19日月曜日

政権交代は短期ポジティブ・長期警戒か


民主党から自民党に政権交代がなされた場合、相場にはどのような影響があるだろうか?

<民主党>

・大きな増税
・抑制的な財政支出
・中程度の金融緩和

<自民党>

・中程度の増税
・積極的な財政支出
・積極的な金融緩和

こう考えると、もし自民党になった場合、短期的には、円安&株高が期待できる。

ただし、注意しなくてはいけないのは、その持続性だ。

経済は本質的にはその実力で成長していく。

そのトレンドに対し、金融政策や財政政策は前倒しにしたり、先延ばしにしたりするにすぎない。

つまり、例えば、目先、緩和的な政策を選択した場合、その巻き戻しがくるのである。

そのときに、経済の実力が回復していなけれれば、また景気は悪化する。



ダイエットに似ている。

例えば、急に食事の量を減らせば、体重は減るかもしれない。

ただ、それではすぐにリバウンドしてしまうのである。

食事の量を減らすとともに、トレーニングすることで代謝をあげることが重要だ。

そうすれば、スリムな身体を長く維持できるだろう。


経済の場合の代謝向上に相当するのが、イノヴェーションだ。

緩和的な政策により、資金コストが低下しているうちに、画期的なイノヴェーションを実現できるかどうかにかかっている。


イノヴェーションがないのであれば、ダイエット同様にリバウンドを警戒しなくてはいけない。

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