2012年11月9日金曜日

ねばるスペイン。ECBの据え置きの意味は?




ECBは政策金利を0.75%で据え置くことを決めた。


事前の市場予想も、ほとんどの人が据え置きを予想していたので、これ自体は相場の材料にはならない(ブルームバーグの集計では63人中62人が据え置きを予想、1人が0.5%への利下げ予想だったそうだ)。

ドラギ・マジックのおかげで、スペイン国債はなんとか生きながらえている。

しかし、そのせいで、トリガーとなるスペインによる支援申請がまだなされていない。

これはユーロという特異な通貨構造のなかで、各ソブリンに財政の主権が残置されているという歪んだスキームの改善を促すもの。

しかし、それが、変に生きながらえているので、発動できていない。



昨晩のECBの据え置きは、それに対するプレッシャーだと解釈できる。

ユーロが「普通の経済圏」になるカギは、いまはスペインにある。

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