ECBは政策金利を0.75%で据え置くことを決めた。
事前の市場予想も、ほとんどの人が据え置きを予想していたので、これ自体は相場の材料にはならない(ブルームバーグの集計では63人中62人が据え置きを予想、1人が0.5%への利下げ予想だったそうだ)。
ドラギ・マジックのおかげで、スペイン国債はなんとか生きながらえている。
しかし、そのせいで、トリガーとなるスペインによる支援申請がまだなされていない。
これはユーロという特異な通貨構造のなかで、各ソブリンに財政の主権が残置されているという歪んだスキームの改善を促すもの。
しかし、それが、変に生きながらえているので、発動できていない。
昨晩のECBの据え置きは、それに対するプレッシャーだと解釈できる。
ユーロが「普通の経済圏」になるカギは、いまはスペインにある。
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