2013年1月11日金曜日

ドコモの戦略に変化の兆し?


昨晩からのニュースを総合すると、ドコモの戦略に変化の兆しが2つみられる。


1.安売り戦略の修正

2.iPhoneへの姿勢の修正



1.安売り戦略の修正で目立つのは、「家族セット割」→「学割家族いっしょ割」への変化だ。



 家族セット割はいまいち知名度が高まらなかったが、よく考えると異様な割引キャンペーンだ。

 家族セット割とは:http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/set_family/index.html
 学割家族いっしょ割とは:http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/isshowari/index.html

 学生という条件をつけることで明らかに厳しくなっている。
 一般論として、キャリアからみると、学生を囲い込むほうが将来の期待収益がいいに決まっているけど。ただ、学生の獲得は厳しい競争なので、これは単純に「家族セット割」時代よりも、数への寄与は減るものと予想される。つまり、「家族セット割」は、あまりにも割引しすぎなので、修正させたという総括だと考えられる。


2.iPhoneへの姿勢の修正としては、今朝の日刊工業新聞の記事で観測できる。

  ドコモ、「iPhone」採用に意欲-加藤社長「条件合えば」
  http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220130111aaaq.html?news-t0111


  具体的に、「アイフォーンの販売台数が当社の扱うスマートフォン全体の2―3割なら受け入れ余地はある」と目線を示しているのには驚きだ。



1.2.から考えられることは何か?

それは、au(KDDI)の戦略に似てきていることだ。

かつて、auも安売りを戦略上の柱にしていたが、iPhoneを導入するとともに、異様なキャッシュバックは控えるようにしている。これが奏功して、KDDIは業績も回復中だ。

足元のドコモは、加入者の減少が著しく、また、キャンペーン費用が利益を圧迫するという状況。
これをKDDI型のスタイルに修正しつつあると考えられる。



iPhoneとは何なのだろう?

ドコモの経営さえも、iPhoneで揺らいでいる。







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