昨晩からのニュースを総合すると、ドコモの戦略に変化の兆しが2つみられる。
1.安売り戦略の修正
2.iPhoneへの姿勢の修正
1.安売り戦略の修正で目立つのは、「家族セット割」→「学割家族いっしょ割」への変化だ。
家族セット割はいまいち知名度が高まらなかったが、よく考えると異様な割引キャンペーンだ。
家族セット割とは:http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/set_family/index.html
学割家族いっしょ割とは:http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/isshowari/index.html
学生という条件をつけることで明らかに厳しくなっている。
一般論として、キャリアからみると、学生を囲い込むほうが将来の期待収益がいいに決まっているけど。ただ、学生の獲得は厳しい競争なので、これは単純に「家族セット割」時代よりも、数への寄与は減るものと予想される。つまり、「家族セット割」は、あまりにも割引しすぎなので、修正させたという総括だと考えられる。
2.iPhoneへの姿勢の修正としては、今朝の日刊工業新聞の記事で観測できる。
ドコモ、「iPhone」採用に意欲-加藤社長「条件合えば」
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220130111aaaq.html?news-t0111
具体的に、「アイフォーンの販売台数が当社の扱うスマートフォン全体の2―3割なら受け入れ余地はある」と目線を示しているのには驚きだ。
1.2.から考えられることは何か?
それは、au(KDDI)の戦略に似てきていることだ。
かつて、auも安売りを戦略上の柱にしていたが、iPhoneを導入するとともに、異様なキャッシュバックは控えるようにしている。これが奏功して、KDDIは業績も回復中だ。
足元のドコモは、加入者の減少が著しく、また、キャンペーン費用が利益を圧迫するという状況。
これをKDDI型のスタイルに修正しつつあると考えられる。
iPhoneとは何なのだろう?
ドコモの経営さえも、iPhoneで揺らいでいる。
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