一応、確認。これは日銀のホームページからの引用。
***引用ここから***
実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。
***引用ここまで
グラフはこれ。
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出所:日本銀行 |
この青いラインが実効為替レートだ。
実効為替で考えてみると、現在のレベルは、なんと、2000 年代半ばの超円安期や1985 年のプラザ合意時を下回っている。
1982年ごろの水準だ。
その1982 年のナマのドル円は、およそ1 ドル=250 円程度。
こう考えると、実は、現在、かなりの円安水準だということを確認できる。
このころは、ポール・ボルカー氏率いるFED の高金利政策とレーガン政権の拡張財政により、ドルが非常に強かった時代だ。
ナマのドル円でみると、現在の104円~105円というのは、かなり円安になったものの、まだ修正途中というのが、現在の市場のコンセンサスではないだろうか。
「冷静に実効為替でみると、超円安」&「ナマだと修正途上」
実効為替でウォッチしている人は、人数でいえば少ないだろうが、より実力を反映するのは実効為替だ。
現在、当方では、ナマの円安リスクをヘッジしておくべきだと考えている。
すなわち、円ショートのポジションを維持すべきというのが、メインビューだ。
同時に、実効為替の水準を観測しつづける必要性は従前以上に高まっている。
ファンダメンタルズ的(=実効為替レート)では、非常に円安だが、もう一段のナマの円安のリスクを警戒している、というのが、現段階の考えだ。
株で考えると、わかりやすい。
例えば、PERで考えると既に割高なのだが、もう一段、PERの水準が切り上がるような相場展開を警戒しているということだ。
そういう相場では、そもそもの「E」の水準/見通しが重要になる。
こういう意味で、つまり、バリュエーションが大きく変わるか否かを含めて、実効為替レートの重要性が増しているのである。
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