債券王ビル・グロースのファンドからも資金が逃げ始めているようだ。
ただ、これも、FRBによる金融緩和の縮小の中で自然なこと。
この数年間、金融緩和で債券が値上がりしていたわけであり、
金融緩和の縮小を織り込む中で、そのかさ上げ分が剥落するだろう。
そう見通すことができる投資家の資金がファンドから流出しているという現象だ。
金利がある程度、上昇すれば、また債券投資も魅力がでてくる。
そのときにエントリーできるように、いまはいったん自分のポートフォリオから債券の割合を下げておくべきだ。
日本の投資家は外債のファンドが好きだが、よく考えたほうがいい。
新興国の債券ファンド、これはいまは全然魅力がない。
米国債ファンド。これはデュレーションをチェックしよう。デュレーションが長いものは、金融緩和の縮小の中で、キャピタルがやられていくだろう。
米国のハイイールドも人気だが、これは過去数年のパフォーマンスはもう期待できない。
金利上昇とクレジットスプレッドのワイドニングの悪影響が効いてくるはずだ。
いまは債券系の投資は、デュレーションの短いドル建て資産で十分だと思う。
むしろ、金利やクレジットのリスクを減らす分、ドルのリスクを増しておくほうがメリットがあるだろう。
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