2013年7月8日月曜日
いまの相場のテーマは何か?
日経平均が1万4000円台になり、ドル円は100円台を回復。
レベル的には5月上旬まで戻している。
日本の目からみると、また相場の雰囲気がよくなっているようにみえる。
一方で、米国債は売られ、新興国向けのファンドの解約は続いている。
つまり、FRBによる金融緩和の縮小を織り込むマネーフローはいよいよ本格化しているのだ。
この点は油断してはいけない。
ここは今後、さらに加速するだろう。
場合によっては、新興国でのマネーマーケットのクラッシュもあるかもしれないくらい警戒しておいたほうがいい。
5月22日、23日以降の相場の激変は、このFRBによる金融緩和の縮小を織り込んで始まったもの。
しかし、一方で、日本の株は結構、強い。
これをどう解釈するか?
第1に、日銀の異次元の金融政策。
第2に、参院選での自民圧勝を織り込む買い。
第3に、円安要因を含めた企業の業績回復を反映したもの。
第4に、質の悪いロングが5月以降の調整で投げられ、腰の入った買いが入ってきている。
これら4つの要因が日本株のサポートになっているのではないだろうか。
今月の後半あたりから、日本の企業の第1四半期の業績発表が集中する。
第3の要因(企業業績)を確認しながら、第4の腰の入った買いが太くなってくるのではないだろうか。
よく金融相場なのか、業績相場なのか、という議論がなされる。
ただ、日本はじゃぶじゃぶの金融緩和状態の中での、業績の回復という状況になりつつある。
FRBの金融緩和縮小の中で、その分のバリエーション調整がなされるだろうが(金融緩和時代の運用の終わりを意識しよう)
、厳しい環境の中で、相対的に日本株はアウトパフォームする可能性が高い。
あとは中国のリスクの状況を勘案しながら、ポジションの量をどうコントロールするかがポイントになるのではないか。
ドル建て資産と日本株をメインに運用しながら、中国のリスクをウォッチしていくというイメージだ。
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