アメリカの家計の純資産が増えている。
これは、FRBによる資金循環統計で確認できる。
2012年10-12月期は7-9月期に続き、2四半期連独で増加だ。
アメリカの家計の純資産のピークは2007年9月末の67.4兆ドル。
今回の数値が66.1兆ドル。
12月末対比での米国株式の上昇や不動産の上昇を勘案してみると、足元では、もうピークを更新している可能性さえある。
ここから注目したいのは以下の2点。
1)アメリカの家計の純資産が順調に回復しているのであれば、それはアメリカの資金のリスクオンを加速させる可能性がある。例えば、アメリカの家計による投資信託や不動産の買い増しなどだ。もしかしたら、小売り業などにもポジティブかもしれない。
2)その成果を共有するべく、海外の資金もアメリカの資産に向かう可能性がある。特に、日本の年金などは円安を期待して、ドル建て資産を増やすことを検討するだろう。
つまり、ドルが強くなるストーリーだ。
ここまでは、日本の金融政策の変化への期待が円安の理由づけとしては大きな役割を果たした。
ここからは、ドルが強くなることでの円安、というストーリーを検証していくことが必要だろう。
アメリカの復活を享受する資産運用を当面のメインの作戦としたい。
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