これは、2014年4月からの消費税引き上げの重要な材料である。
いまのところ、市場では前期比年率で+3.6%が予想されている。
GDPの数字によるシナリオを考えてみよう。
市場予想より強いときはどうなるか?
現在、海外フローで注目されているのはアベノミクスへの信認低下によるポジション圧縮だ。
GDPが市場予想よりも強ければ、計画通りに消費税は引き上げられるだろう。
しかし、同時に2014年の消費にはネガティブである。
つまり、日本株にとっては短期的にはポジティブ、2014年以降ネガティブと考えられる。
GDPが市場予想よりも弱いときはどうか?
これは最近議論されている、消費税引き上げ先送りにつながりやすい。
また、ここもとの市場の流動性の低いところに、短期的な売りフローがでてくるので、かなり厳しい下げになりそうだ。
加えて、消費税引き上げの先送りは日本国債にとって極めてネガティブであり、中長期的には、金利上昇を伴う日本株売りという最悪のシナリオにつながりうる。
従って、望ましいのは、GDPが市場予想に近く、これ自体が追加の材料にならない場合だ。
そうして時間稼ぎをしているうちに、秋口以降に期待されるアメリカ経済の力強い回復につなげることが期待される。
来週8月12日の8時50分に注目である。
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