2013年8月20日火曜日

居心地の悪い日本国債の水準。日本国債の売りの誘惑が高まっている。。。






赤い線が日本国債の10年ものの利回りの推移。

直近だと0.7%台の半ばで低位安定推移している。


青い線は米国債の10年ものの利回り。

いよいよFEDの金融緩和の縮小を織り込みにいき、ここもと一気に水準を上げている
(=米国債は売られて、価格が下がっている)。

米国債はザラ場中には2.9%まで売り込まれ、2年ぶりのレベルを示現。



アメリカが金融緩和を縮小させ、正常モードに入っていけば、米国債は3%~4%で推移することになるのだろう。

2010年、2011を振り返れば、そのころの日本国債は1%を超えていた。


米国債がそのレベルを織り込もうとしている中、日本国債が0.7%台で低位安定しているのには、ひどく不自然だ。


今回、日本サイドとしては異次元の金融緩和がこの低位安定をもたらしていると解釈はできるが、これは維持可能なのか?



例えば、ここもとの米国債の急激な価格下落で、これを購入してきた日本の金融機関が、現状、含み損が拡大していると考えられる。

この米国債の損の合わせ切りとして、含み益になっている日本国債を売るというシナリオが懸念される。

ひとつの金融機関の意思決定としては合理的かもしれないが、日本中の金融機関が日本国債の売りで、来たる中間決算の利益を確保しようとしたら、、、、


流動性が著しく低下している現状の日本国債市場にそんな売りを吸収する力はない。

日本銀行が買い向かっても、全部、買えるわけではない。


日本国債も徐々に値を下げていれば、売りが集中することはないだろうが(銀行からみれば、高値を逃したあとは、売りづらいもの)。。。



日本国債の0.7%台前半なんていう素敵なレベルと、外債のやられポジション。

日本国債の売りの誘惑が高まっている。。。


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