ロイターでこんな記事が。
インドリスクへの警戒強まる、ステイト銀CDS保証料率が高水準に
新興国が相場を騒がしている中、モニターする項目はひとつでも多いほうがいい。
インドのルピーのぶっ飛び方はこんな感じだし。
ということで、ステイト銀行をチェック。
ブルームバーグのDESでは、こんな説明。
***ここから引用***
インドステイト銀行 (State Bank of India) は商業銀行。インド国内の企業、公的機関、 商業、農
業、工業分野ならびに個人客に対し幅広い銀行業務、金融サービスを提供する。 在外インド
人 (NRI) を対象とした国際銀行業務も手掛け、世界各国に店舗を持つ。
***ここまで引用***
格付はこんな感じ。
インド自体の格付けがこんな感じなので、ロイターの解説にも一定の合理性がある。
ソブリン・シーリングってやつですな。
で、注目のステイト銀行のCDSはこのような推移。
どう解釈するか?
たしかにステイト銀行のCDSでも、直近のクレジットの悪化は著しい。
ただし、通貨ルピーが示すような壊滅的な悪化ではなく、まだ欧州債務危機のピークのころを超えるほどの深刻さはない。
CDSでは、リーマン・ショックのころのほうが危機的状況だった模様。
通貨とCDS、どちらが正しいのだろうかという疑問は当然だが、もちろん、投資家としては、手に入る情報は全て手に入れたほうがいい。
当方としては、新興国の逆張りは、あまり良い戦略とは思わない。
新興国発のクラッシュを回避しながら、来たるべきアメリカの果実を享受するのがメインの戦略だ。
そのためには、まず、生き残ることが重要。
その意味で、ステイト銀行のCDSはクラッシュを占う重要な数値だと考える。
*ただし、CDS全般にいえることだが、市場参加者の数と流動性がいまいちなので、このステイト銀行のCDSが十分な分析を経て、取引されているかどうかには疑問が残るので注意だ。
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