次のFRBの議長はイエレンなのか、サマーズなのかと市場関係者の注目を集めている。
イエレンは一般的には超ハト派とみられており、彼女が次の議長になれば、QE3が継続され、資産市場にとってポジティブだろう、と考えられている。
ところで、イエレンは本当にハト派なのだろうか?
実は、彼女は住宅バブル崩壊前にはこんな主張をしていたのだ。
“Analyses do indicate that house prices are abnormally high.There is a bubble”
どうだろう?
あの当時、住宅バブルだと適格に判断し、そして、その危険性を指摘しているのである。
当時は彼女はタカ派だと考えられていた。
確かに現在、イエレンはハト派だと考えられている。
しかし、実際には、彼女は、その時そのときに適切な金融政策を提案しているだけなのである。
引き締めが必要な経済情勢のもとではタカ派になるし、いまはハト派的な主張が彼女にとって適切なだけなのだ。
つまり、彼女が次の議長になったとしても、緩和の縮小や、引き締めが必要になったら、適切に実行されていくのだと考えたほうがいい。
いつまでも、金融緩和のぬるま湯の中での資産運用を続けられるわけではないのだ。
金融緩和時代の運用の終わりを意識しよう
FRB議長―バーンズからバーナンキまで
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