2012年10月14日日曜日

がんばる人ほど見落としている  「気づかい」の極意

ビジネス系のノウハウで独自の視点を提供している美崎栄一郎さんの一冊。


「気づかい」とは、大辞林(第三版)ではこのように解説されている。

① 気をつかうこと。心づかい。配慮。 「お-は無用に願います」
② 好ましくないことが起こるのではないかという心配。おそれ。懸念。多く,下に打ち消しの語を伴う。 「食糧が不足する-はない」


なかなか難しい語感だ。


この語感の解釈はともかく、この本には著者の初の著書『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)』と同様に、「仕事がデキる」人のコツがつめこまれている。

取り入れてみようと思わせるコツがいくつもみつかることだろう。




・「そうくるか!」

 肯定しづらいときの合いの手として紹介されている。

 「自分が考えていなかったことで、肯定もしづらいときに、『そうくるか!』だと、驚きを表しているだけで、肯定はしていません。しかしながら、相手にもイヤな感じを与えませんし、見方によっては、賞賛の言葉にも聞こえます。」
 P90





・自信のない人を承認する


 「自信のない人というのは、びびってしまって仕事の速度が落ちてるだけですから、承認されはじめると自分の力を正しく理解できるようになり、メキメキと頭角をあらわすことになるでしょう。」
 P141





・中長期的な視点で


 著者は取引先の担当者がスムーズに仕事ができることを意識している。例えば、「取引先の社内での評価を上げる」lことまで考えているそうだ。


 「『仕事が遅い』や『態度が横柄』などのネガティブな指摘は一切なしです。良いところを指摘していれば、悪いところはどんどん改善されていきます。」

 「その担当者が上司から適切に(ちょっと高めで)評価されることで、彼の社内での立場が上がることです。」
 P117~


 短期的なパフォーマンスの追求に傾斜がかかるご時勢だ。こういうことを考えている人と永く仕事をしていきたいものだ。


 






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