2012年10月4日木曜日

ポール・クルーグマン 「危機の終わり遠い」



ノーベル経済学賞受賞者の米プリンストン大学教授のポール・クルーグマンが金融危機の終わりは遠いとの見解をあらためて提示している。


私には、現在、欧州が挑戦している対策は、経済を悲劇的な縮小均衡に向かわせるものにみえる。ポール・クルーグマンも先般のベオグラードの講演で、ドイツ主導の緊縮政策が1930年代のような経済恐慌をもたらす恐れがあると主張している。


そもそも、政府の債務の圧縮は、危機にやるものではない。


いまは、企業や家計が支出を控え、経済活動を低迷させているのだから、むしろ、政府が支出し、刺激することが求められる。民間の経済活動が活発になってから、税収確保なり、政府支出の厳選等を通じて、政府債務を改善させるべきだ。


そのためにも、いま政府が考えなくてはいけないうのは、成長のための種まきだ。
これにシフトしなければ、「危機の終わりは遠い」だろう。




0 件のコメント: