G20の会議もあり、為替市場では緊張感が高まっているが、今朝のルー米財務長官の発言にヒントがありそうだ。
「G20は競争目的で為替を目標にしてはならない」
「米国はG20が近隣窮乏化政策を回避するように望む」
「中国人民元の一段の上昇が必要」
「中国は国内消費促進のためにさらなる改革が必要」
「われわれは日本の政策の効果を注視している」
「中国の改革ペースは米国の期待に合致しない可能性がある」
「日銀の対応は国内経済の促進を目指したもの」
これらから推察すると、日本が為替操作をしているという指摘は、少なくともアメリカからはないのではないか。
日銀の政策を否定すると、どうにもFRBとのバランスが悪くなる。
為替に関して、アメリカの本命は中国という理解が美しそうだ。
G20を無事に過ごせたら、我々は黒田総裁の国際マーケットでのグリップの強さをもう一段高く織り込んでいくことができるだろう。
ジェームズ・リカーズ
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