「41年の投資人生で、今ほど自信を持って言い切れるときはなかった!」と。
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同意する論点が多いと同時に、気をつけるべきポイントがあるように感じる。
<同意する論点>
・「預貯金で安全確実に」は、いずれ泣きを見る
・日本経済は実力を出せていない
・機関投資家のレベルは高くない
<気をつけるべきポイント(私見)>
日本の株が魅力的な投資対象であることには同意する。
ただし、残念ながら、衰退していく企業が多いことも事実である。
世界経済には構造変化が起こってしまっている。
その変化に対応できていない企業の株は買うべきではない。
著者が指摘する「売り圧力」で売られている株もある。
従って、構造変化に適切に対応し、大きな企業価値があるにもかかわらず、
「売り圧力」で株価が低迷している企業、もしくは、その企業価値が
世の中に理解されていない企業を発掘することが重要である。
つまり、しっかりとした銘柄選択により、
株を資産形成の中核にすることが正当化される。
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著者はこの著作のなかでも「個別企業を見よ!」と指摘しているし、
アクティブファンドの大将として、銘柄選択のプロである。
ただ、この本の中では銘柄選択の重要性がやや薄いように感じられたので、
あえて指摘しておきたい。
最後に、著作からの一節を紹介しよう。
「いつの時代でも、富を創造し豊かな社会を築いていくのは事業家と投資家のみである」

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