2012年9月14日金曜日

セントラルバンカーと財政ファイナンス

9月3日のドラギ総裁の発言があちこちで報じられている。

これは欧州議会議員との非公開会合でのものと言われている発言
(非公開のはずなのに。。。)


「長期債を購入するなら、われわれは非常に微妙な立場になる。しかし、市場の短い部分、

償還までの期間が1年まで、2年、あるいは3年であっても、これらの期間の債券はたやすく
満期を迎える。したがって、われわれが行うことの中に金融政策で財政をファイナンスする
ような効果が仮にあるとしても、それはほんのわずかなものでしかない」


中央銀行のバンカーとしてすごい発言だといえよう。

中央銀行のバンカーは、その本能として財政ファイナンスを回避したがるものだ。

ただし、その使命、すなわち通貨価値の保全のためには、このリスクをとりにいくことを明言している。

現実を冷静に見据え、必要なことを決断できる。さすがドラギ総裁。


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