2012年9月19日水曜日

バイトマン独連銀総裁の矜持

最近のECBによる積極的な対応に対し、独連銀が反対していることが報じられている。

そのバイトマン独連銀総裁が昨晩もこだわりの発言をしている。



・中銀が何もないところから無制限にマネーを創出することができるとしたら、価値を保全するのに十分な希少性をどうやって保証できるのか

・長期的な害悪の可能性が極めて高いと分かっていながら、短期的な戦略的余地を得るために中銀の力を乱用したくなる強い衝動にかられることはないだろうか。こうした誘惑は現実のものだ。マネーの歴史の中でこの誘惑に屈した例は多い

・国家の資金ニーズが大きい時に政府が中銀をコントロールすることはしばしば、マネーサプライの過度の拡大につながり、その結果としてインフレによるマネーの価値低下をもたらしてきた

・中銀の独立性は比類なき特権であり、それ自体が目的ではなく、金融政策が何にも妨げられることなくマネーの価値安定に集中するための信頼性を確立するものだ




平時であれば、これらは正しい。

ただし、いまは平時ではない。

いまは、ユーロ圏の「ゆがみ」を正常化するのが、

ユーロの価値を守る唯一の手段ではないだろうか?

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