2012年9月21日金曜日

次の成長を追い求めず、既存の事業を守っていくだけの企業は、穏やかに死んでいくことだろう

ボストンコンサルティンググループの有名なBCGマトリクスを再考したい。


成長性とシェアで事業を4つに分類する。

スター:成長性が高く、シェアも大きい事業

キャッシュカウ(カネのなる木):成長性は低いもののシェアが大きく、安定的なキャッシュをもたらしてくれる事業

クエスチョン(問題児):成長性は高いが、シェアが低い事業

ドッグ(負け犬):成長性が低く、シェアが低い事業



この分類でいったときに、キャッシュカウがあれば、当面のビジネスは安泰だ。

しかし、成長を期待できない企業になってしまいかねない。

といって、スターは突然変異で生まれてくるわけではない。

自らの強みを活かしながら、成長を追求しようとするならば、

キャッシュカウを生け贄にすることが有効ではないか。



これには大きなリスクがある。

キャッシュカウを自ら犠牲にしたからといって、スターが育つ保証はなにもない。

ただし、成長性に乏しい事業にかけていてはいけない。

と、同時にバクチいけない。

スターには生まれてくる必然性がなくてはいけない。

それは己の強みの延長線にあるはずだ。

つまり、キャッシュカウのなかにヒントがある。

なぜ、その事業はキャッシュカウになりえたのか。

キャッシュカウが己の強みを教えてくれる。



この場合、キャッシュカウと未来のスターはカニバリのリスクがでてくる。

多くの企業がここでためらってしまう。


カニバリは必然だ。


成長するために、いままでのキャッシュカウを捧げよう。


次の成長を追い求めず、既存の事業を守っていくだけの企業は
穏やかに死んでいくことだろう。





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