2015年1月21日水曜日

シャープにとって円安の影響は複雑

円安なのにシャープは赤字なのか!というような論調をみかける。
シャープ:赤字転落へ…円安で採算悪化 3月期見通し

しかし、シャープの事業ポートフォリオにとって、円安の影響は複雑だ。

円安は、液晶や電子デバイスにはポジティブだが、液晶テレビ、携帯、ES、白物家
電にはネガティブとなる。

そのような為替感応度の中、液晶の価格競争が過熱している状況である。

自己資本比率で約11%バランスシートが弱いシャープにとっては、非常に厳しい状況だ。

価格競争は長引く模様であり、警戒したほうがいいだろう。

中国スマホ大手向けの販売が伸び悩んでいるほか、価格競争の激化で採算が悪くなっており、主力の亀山第2工場(三重県亀山市)の生産を昨年末比で4割程度減らす。同社は2015年3月期の連結最終損益が赤字に転落する見通しで、液晶事業の収益改善を急ぐ。
シャープが減産するのは亀山第2で生産する省エネ型パネル「IGZO(イグゾー)」。昨夏までは小米(シャオミ)など中国スマホメーカーへの販売が好調だったが、最近は競争が激化し在庫が膨らんだ。
シャープは昨夏まで中国向けパネルの出荷拡大が業績改善に寄与していた。昨年末にかけてパネル大手のジャパンディスプレイが価格競争を仕掛けたことで採算性が低下。主力顧客のシャオミがスマホの生産台数を抑えたこともシャープの在庫増につながった。
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シャープがスマホ液晶4割減産 中国向け販売低迷

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