2015年2月10日火曜日

「ブル相場は常にITバブル型のイノベーションか中央銀行の無責任な行動が生み出してきた」- 丸山俊氏

日本株がボックス圏をなかなか上に抜けられないのは、米国・日本・欧州と続いた非伝統的な金融緩和の恩恵に浴した過去5年余、世界中の投資家が金融相場に慣れてしまったことがある(言い換えれば、業績相場へのシフトがスムーズに進んでいない)。

中国経済は供給過剰により成長減速が続く見込みだが、上海A株と香港H株の相互乗り入れ、資本市場改革、中国人民銀行(中央銀行)による利下げ・預金準備率引き下げなど金融自由化と金融緩和が「中国景気には弱気だが中国株には強気」という投資家を増殖させているちょうど2度のオイルショックによって高度成長の終焉を迎えた日本が金融自由化に邁進し、プラザ合意という「2度目の敗戦」を経て1980年代のバブル経済に向かうまでの軌跡と似ているのではないか。

景気や業績で株価が2割も3割も上がることは過去の歴史を見てもあまりなく、ブル相場は常にITバブル型のイノベーションか中央銀行の無責任な行動が生み出してきた


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日本株はもう上がらないのか=丸山俊氏


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