2015年2月24日火曜日

ファンドマネージャーから見たピケティ

今度の相続税改正は、相続税の大衆化ですからね。課税対象が広がったことで、虫食いがどんどんひどくなる恐れはあります。今の日本の不動産って、かなりの部分が60代から90代の人によって保有されていますから、今後30年間で、その相続が発生すると、それを引き継ぐ側がキャッシュを持っていないと、相続税の負担で厳しい状況に追い込まれるわけです。
それを払えない。物納する。どこかの段階でそれが売りに出てくる。でも人口は減っているから買う人がいない。日本の不動産市場って、これから先を考えると、あまり明るい未来を描けないと思うんです。

日本人は善悪で議論しているふしはありますね。資本収益率が労働賃金の上昇率を上回るのはけしからんというわけです。つまり、「r>g」の議論にはリスクが抜け落ちているのも事実なんです。期待リターンが高くても、その下にはリスクがあるわけじゃないですか。だから、本来なら「r>g」という式の下に、分母としてリスクを入れなければならない

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ピケティはどこが「間違っている」のか


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