2015年2月18日水曜日

財政健全化に加えて、インフレと資産課税を利用できないか - 伊藤元重氏

東京大学大学院経済学研究科教授の伊藤元重氏。

最近、話題のピケティの主張から日本の財政問題のヒントを探ると、以下のようになると伊藤元重氏は指摘。
日本のように公的な債務が大幅に膨らんだ時に、それを解消していくには三つの方法が考えられる。(1)歳出削減や消費税増税などの方法で財政健全化を続け、それで捻出した財政黒字で公的債務を返済していく。(2)インフレを起こして実質的に債務を削減してしまう。(3)富裕層の資産に厳しい累進課税を導入して、その税収で債務を削減する。
この三つの間の優劣についてピケティは次のように主張する。もっとも好ましくない政策は(1)の財政健全化である。それよりはインフレによって債務を帳消しにする(2)の方がまだ好ましい。そして、もっとも好ましいのは、富裕層に重い税をかけて債務を減らすという(3)の方法である。

それに対し、伊藤元重氏としては、こう主張する。
財政健全化に加えて、インフレと資産課税を利用できないか。どうしてもそう考えてしまう。

詳しくはこちら
ピケティの議論から考える日本の公的債務削減のあるべき姿

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